ジャニオタが楽しい

私は現在22歳である。

小学生の頃、Gの嵐を見て(あいばすごろく)、ストッキングを被ったりしている海外帰りの坊主頭の男性が歌番組でキラキラのアイドルをかましていて、小学生ながらに一目惚れのような早さでファンになった。
母も協力的で、中学頃からFCにも入らせて貰い、グッズもCDもDVDも追うように昔のものまで買い集め、新規のものはもちろん初回通常と揃える熱烈ファンだった。
わたしは非常に拗らせたオタクで、同担どころか嵐ファン自体があまり得意ではなく(C1000イベントに連れていった友人にお礼を言われない、むしろ一人で前にガンガン行く、コンサートでも他の友達に会うという名目でいつのまにかぼっちになっている)、こういう事柄があったせいか、もともと一人でも平気なぶん、いつの間にか同じ二宮和也さんを好きになった母と二人でコンサートに行っていた。(一度は遠征もして夜通しコンサートの感想を語り合った)
母は同担拒否のわたしのために、大野担という顔をしていたが、いつも待受は二宮和也さんだった。
そんな母が昨年この世を去り、私はどんな顔で嵐を見たら良いのかわからないのだ。
嵐を見ると、母を思いだし、私がこの世で一番応援している人を考えると、亡くなったときの母の待受の画像を思い出す。
一緒に行ったコンサートの映像も、母と行けず嘆いたコンサートの映像もわたしは見ることが出来ない。
次第に嵐のDVDも見なくなり、知識は減っていく。
それでも小学生から全ての熱量を注いだ嵐を嫌いにも無感情になることも出来ないまま、中ぶらりんの状態でいる。

これは一応NEWSの話をしよう、と思ったブログなのですが、ここまでが前置き。

そして多分二年ほど前、わたしはきっかけがあり、NEWSを好きになり、未だに応援している。
成人前後で好きになったNEWSに対して、小学生の頃と同じ熱量を注ぐことは出来ない。
他に楽しいことはたくさんあり、小山慶一郎さんと付き合えないことも知っているし、小山慶一郎さんはジャニーズ(アイドル)という仕事をしている人間で、親がいて姉がいて彼女だっているかもしれないこともわかるくらいには大人になった。
小学生の刷り込みのせいで、嵐を生で見ると未だにわたしは嵐が存在していることに先ず驚いて泣いてしまうけれど、NEWSのときは存在していることは分かっていた。
当たり前のことなのだけれど、whiteではじめてNEWSを見たときに、これが当たり前なのかもしれない、と思った。

そんな風に「良い感じ」の距離感でNEWSを好きになれたのはわたしが小学生でなかったことや、嵐を先に好きになったこと(ジャニーズという概念にそれなりに耐性があった)、いつの間にか好きになったのではなく興味が湧いて自ら知ろうとした→そして好きになる要素があり好きになった、ということがあるんだと思う。

勝手に熱量を注いだくせに疲れてしまう上に熱量をセーブできないぶん、嵐を応援するのは楽しいようでひどく疲れた。
今はまだ母のこともあり、まともな時点で見られるようになるまでかなり時間がかかると思っている。

全ての嵐のCDDVDを義父に売られた時からCDを買うのが怖くて、ひとり暮しを初めてもCDが無くなるような気がしていたけれど、そんなひとり暮しのわたしが初めに買ったCDはwhiteだった。

NEWSは、わたしが大人になって、一人間であるなかで選び取った唯一の好きなものなのだ。
子供のまま恋みたいに、いつの間にか好きになった嵐は逃れられない呪縛みたいでたまに無感情になれたらと思うこともある。(結論は大好きで沢山幸せを貰ったしこれからも応援していきたい、になるけれど)

NEWSは、久しぶりに初回通常と揃えてCDを買ったし、未だに出演番組を全てチェックしている。
友達にCDを貸して、小説を貸して、感想を楽しみにしてみたり。
きっと、一番最初にCDを買わせてくれたNEWSが他にも今までわたしがしなかったことをたくさんさせてくれるんだろうな、と思っている。
わたしはNEWSもNEWSのファンの人も好きでみんなで幸せになってほしいと思っていて、whiteを見たとき、絶対に24TVも来ると確信した。
何年も見ても、録ってもいなかった24TVを24時間録画させてくれるのもNEWSだ。
もしかしたら初めて募金に足を運ぶのも、NEWSかもしれない。

わたしにとって、アイドルという職業は特別なものだ。
そんな中で、たくさんいるアイドルのなかでNEWSのファンになったのには、わたしの欲しかった魅力が詰まっていたからで、未だにNEWSを好きになったことを幸せに思っている。

6月、わたしの大好きな人の誕生日の近く。
NEWSのコンサートに、NEWSを教えてくれた方と、行く。
わたしにとって、気張ってもなく、怖くもなく、むしろあたたかく迎えてくれるようなNEWSファンの空気はNEWSが作ってくれたのだと思っている。
だから、NEWSファンの人が詰まったドームに行き、たくさんの同じNEWSが好きな人とNEWSを見ることができるのが幸せだ。
こんな当たり前のことを幸せに思えなかったわたしに、当たり前のことひとつひとつを幸せだと教えてくれたのが、NEWSで、だからこそ今、わたしはNEWSのファンになって、彼らを応援していることを心から幸せだと言える。